アスペルガー症候群・自閉症などが原因で不登校

過敏が原因の不登校

アスペルガー症候群、自閉症などのコミュニケーションに問題があるお子さんの場合、過敏さゆえ不登校になることがあります。

 

例えば、学校のにおい、人に急に触れられるのが怖い、痛い、音楽などのときの楽器などの音が耳に痛い、といった、臭覚、聴覚、触覚などさまざまな感覚に過敏さがある場合、学校に行くとかなりの苦痛を伴うので、不登校になるケースがあります。

 

先生や友だちなどによる注意

コミュニケーションに障害がある場合、悪気なく空気を読むことが苦手です。そのため、学校では先生や友だちに注意されたり、怒られたりすることがよくあります。

 

本人は、自分で何が悪くて注意を受けているのかわからないことも多いので、ストレスだけがたまる、ということになりかねません。そうなると、学校=やはり苦痛な場所ということになってしまい、登校しづらくなってしまうことがあります。

アスペルガー症候群・自閉症を原因とする不登校への対応

1 どの場面が苦痛かを確かめる

具体的に、何のどんな時にどんな不快さがあるのか、ご両親から聞いてもいいですし、信頼できる先生やカウンセラー、養護教諭の先生などに聞いてもらってもいいかと思います。

 

もし、まだ本人が低学年などでうまく言えない場合、実際にカウンセラーなどにお願いして何のどんな場面で辛そうにしているのか、行動観察してもらうのも手です。実際に、どんな場面で苦痛を感じパニックになるのかわかれば、対処のしようがあります。

 

例えば、人に急に触れられるのが苦手な場合、まず呼びかけてからタッチするように先生から行ってもらうとか・・・

 

音楽の時間の楽器の音が苦痛でパニックを起こすのであれば、学校に支援員さんがついているなら支援員さんと一緒に廊下など離れた場所での参加を許してもらうとか、どの場面のどんなところが苦痛なのかを見極めるのが対処の一歩となります。

 

2 ソーシャルスキルトレーニングを学ぶ

これから社会に出ていくためには、どのみちコミュニケーションスキルが必要となります。コミュニケーション障害であったとしても、きちんとわかりやすい指示のもと、そのスキルを学習さえすれば、だんだんに身につけることが可能です。

 

最近では、自治体の教育センターや療育センター、福祉センターなどでSSTを受けることも可能になってきました。一度相談に行かれてみることをおすすめします。

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