強引に学校へ行かせるべき?長い目で見守るべき?

長い目で不登校を見守る

不登校のご相談内容

「相談者:和美さん」中学2年の娘が不登校になって1年過ぎました。

 

その間、何回か警察に補導されたり捕まったりしていたのですが、 今は大分落ち着いてきてますが、学校に行くことはしません。

 

母親としては、少しずつ変わってきてるので、長い時間をかけて見守っていきたいのですが、 旦那に当たる相手が、 お前が甘やかしてきたから不登校なんだとか、 義務教育は親の義務だからお前が無理矢理首根っこ掴んで学校まで 連れていけと言ったりお前が義務を果たしてないんだとか言われます。

 

不登校の原因は私のなんでしょうか?

 

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「強引に学校へ行かせるべき?長い目で見守るべき?」への返答

不登校カウンセラー田中

和美さん、ご相談ありがとうございます。

娘さんが1年間学校に行っていないということでこれからのことを考えるととても心配になりますね。

 

小学校~中学に入り、友人関係や勉強のことなど、娘さんを取り巻く様々な環境の変化に対応しきれず学校に行けなくなられたのでしょうか?補導のことなど、心配事が絶えなかった和美さんのお気持ちお察しします。

 

不登校の原因について

不登校の原因は様々なことが複雑に絡んでいると思います。

 

ですから、これまで育ててきた親の責任だと言うことは簡単ですが、実際それだけとは言えません。

 

まだ人生経験の浅い子どもにとって、環境の変化というものは不登校のきっかけとなる大きな因子だと思います。

 

考え方について

この1年を振り返り、多くの心配事もあるとは思いますが、立ち止まって過ぎた過去に思いを巡らせるよりも、前を向いてこれからのことに思いを向けて進んだ方が賢明です。

 

過去は変えられませんが、未来を変えることは可能ですから。

 

娘さんは学校にはいけない状態だとのことですが、外に出て、お友達と交流することなどはあるのでしょうか?学校には行ってなくても、何か興味のあることなどに取り組まれていますか?

 

誰かから刺激を受けるということは大切なことだと思います。(それが良いものばかりとは言えない場合もあるかもしれませんが)

 

また、学校のこと以外に興味の持てることがあるのでしたらそれも良いことです。

 

長い目で見守る姿勢について

和美さんの「長い目で見守っていきたい」と思われていることはとても素晴らしいと思います。

 

まだ来ていない未来を心配するよりも、常に明るい未来を思い描いて和美さんのできることから取り組んでください。

 

娘さんはおそらくこのままではよくないということがわかっていると思います。

 

娘さん自身が動こうと思えるサポートをお母さんがしてあげてください。無理やり動かすのはお互いにとって良い解決策にはならないと思います。

 

娘さんが近い将来に人生の目標を見つけることができるよう願っています。

 

子どもの不登校に悩むママ支援カウンセラー田中 シズミ(プロフィール詳細を見る

 

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不登校カウンセラー後藤

はじめまして、和美さん。カウンセラーの後藤です。どうぞよろしくお願いいたします。お嬢さんのこと、さぞかしご心配のことでしょう。

 

そのうえご主人から、全ての責任は和美さんご自身にあるかのように言われては、本当に辛いこととお察しいたします。


原因が分からない事について

お嬢さんの不登校の原因は、決して和美さんだけにあるわけではありません。それが何なのかは、おそらくお嬢さんご自身にも解らなくて、だから悩んでおられるのだと思われます。

 

思春期での子供の変化

思春期には、子供の体から大人の体へと大きく変わってゆきます。心も大きく変わります。しかしそれらがバランスよく変わってゆくとは限りません。

 

子供たちは、そのアンバランスなベースの上で、家庭環境や学校、そしてこの問題だらけの社会からのストレスを受けながら、心がゆらゆらと揺れて、自分自身をどうコントロールしてよいのかが解らなくなっているいるのです。

 

“思春期”とはそのような状態を言うのでしょう。そこを上手に乗り切ってゆける子供もあれば、中には不器用な故に、世間から避難を浴びなくてはならない行動を起こしてしまう子供もいるのです。

 

お嬢さんはその“不器用な子供たち”のひとりなのではないでしょうか。

 

どのような姿勢で対応していくか

ではお嬢さんにとって、これからどのようにしてあげることが一番よいかというと、和美さんの仰る「時間をかけて見守っていきたい」が正解です。

 

ぜひそうしあげてください。中学校は、たとえ出席日数が足りなくても、進級も卒業もできます。

 

高校進学もちゃんと出来るので、無理に登校させなくて大丈夫です。お嬢さんにとって無理に登校させることは、絶対にNGです。

 

自宅での過ごし方や接し方について

ご自宅を居心地の良い場所にしてあげて、お嬢さんの話したいことを、お嬢さんが話したい時に聴いてあげましょう。

 

そしていつか、お嬢さんが辛い胸の内を打ち明けられたら、それを受け止めて、それに共感してあげましょう。

 

和美さんから質問するのではなく、お嬢さんが“話される時”を待ちましょう。和美さんからは、学校の話題にはできるだけ触れないようにして、お嬢さんが興味のある話題での楽しい会話を心がけてください。

 

また、一緒にお料理をしたりして、お嬢さんに家事を手伝ってもらいましょう。それらが上手にできたときには、ぜひ褒めてあげてください。

 

お嬢さんが「この家で自分は役に立っている」と感じられるようにしてあげましょう。決して焦ってはいけません。普段どうりの生活を心がけて、ご家庭が明るい雰囲気であることが大切です。

 

子供に伝えて欲しい「愛されている」という気持ち

お嬢さんには、“お父さんからもおかあさんからも心から愛されている”ということを実感してもらわなくてはなりません。

 

そのためには、ご夫婦がいつも仲良くされていることが理想です。しかし、もしもお二人の仲がうまくいっておられないとしたら、少なくともお嬢さんに聞こえるような所では、お互いを決して悪く言わないようにしましょう。

 

ご夫婦がいがみ合っていては、家庭が暗くなってしまいます。ご主人にも以上のことをお話されて、そしてよく話し合われて、お嬢さんのために協力していただけるようにお願いしてください。

 

和美さんはお嬢さんのことをとてもよく理解されていて、きっと優しいお母さんなのでしょうね。お嬢さんを、どうぞこのまま、時間をかけて見守ってあげてください。

 

カウンセラー後藤より(プロフィール詳細を見る

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