抜毛症・リストカット癖があり突然学校へ行かないと言い出した
不登校に関する相談内容
子供に抜毛症、リストカットがあります。
今日、突然学校に行かないと言い出しました。行く予定にしていた塾も、もう行かないと。
学校でトラブルがあるわけでもなく、学校にいるとしんどくなるとのこと。
突然だったので、こちらが困惑して原因等聞き出そうと話しましたが、何もないの一点張りです。どう対応したらいいのか、困っています。
文頭に書いた、抜毛やリストカットもあり、何かにつけて強く言えないという状況が続いています。何か良い対処法がありましたら、ご教示ください。
以上となります。よろしくお願いします。
相談者:さーたこさん
親の接し方や対応方法のアドバイス
抜毛、リストカットという症状からわかることは「何もない」というお子さんの言葉の本当の意味は「何か気づいてほしい、理解してほしい」というサインだと思います。
子供の「何もない」の意味とは?
「何もない」というのは→話せない(言っても仕方ない)、解決しない、状況を悪くする、親に心配かけたくないなどのストレスがあるように思います。
お子さん本人がそれに気付いてない場合もあるかもしれません。
さーたこさんの情報だけではわかりかねますが、学校のことや友人関係もしくは家族関係などでお子さんが何かしら「あきらめ」や「将来に希望が見出せない」ことにつながるような出来事があったのかもしれません。
それは大きな出来事かもしれませんし、小さなことの積み重ねかもしれません。
どちらにしてもわかっていることは今お子さんが学校に行くのも塾に行くのも、しんどいからやめたいということです。
子供を動かしたい気持ち
このような場合、親としてはお子さんに焦点を当てて何とか子どもを動かしたいと思うものです。
しかし、自我のしっかりしている年齢のお子さんを親が外から他動的に動かすことは大変難しいのが現状です。
接し方について
お子さんの年齢がわかりませんが、たいていのお子さんは親の言うことには反感を覚えるものです。
「~しなさい」という命令口調や「いま学校に行かないと(将来)~になる」などの不安をあおる言動には特に注意しましょう。
また、親が子どものためを思って先々のことを心配しないことが必要です。先にレールを敷いてしまわず、お子さん自身が考えてできるように見守ることです。
これにはお母さんの忍耐も必要です。家の外でのストレス解消法をお持ちになることもおススメします。
子供が自発的に動くためにする事
お子さんが自分から自発的に動いてもらうには親や友人や先生など誰かのサポートも必要です。最も身近におられるお母さんの影響は大きいです。
お母さん自身のお子さんへのかかわり方についても、もう一度お子さんの立場に立って振り返ってみましょう。
ご自分では気付けないことがほとんどなので、もしお子さんに兄弟姉妹がおられたらその子たちからも聞いてみてください。
ご主人から聞いてみることも必要かもしれません。
親自身の心の安定も大事
お子さんが今の状況に陥ってしまって、ご家族皆さんの気持ちも不安定かと思います。
しかし、お母さんはお子さんの前で元気のない心配な姿や表情や言動を見せることのないように努めてください。
お母さん自身がしっかりと自分をコントロールできるように心を安定させることが大事です。
もちろん、お母さんだけでなくお父さんにも協力してもらうことは必要です。
目標や人生の楽しみを見つける
ご両親がお子さんの言動や行動に振り回されずに、生きていることを楽しむことが大事なポイントです。
いま、ご両親それぞれの目標や人生の楽しみはおありでしょうか?ご自分が「幸せ」「楽しい」と感じられないと、お子さんにもその思いを伝えることは難しいです。
「学校」という枠にとらわれずに、お子さんが本当にしたいことは何なのか?という話題に触れられるといいですね。
お母さんのお子さんへのかかわり方が変わると何かしら変化が現れると思います。お子さんへのいろんな角度からのアプローチを試みてください。
お子さんが一日も早く安心した日々を送ることができるように願っています。いつでもご相談くだされば、さーたこさんの心を軽くするお手伝いをさせていただきます。
子どもの不登校に悩むママ支援カウンセラー田中 シズミ(プロフィール詳細を見る)
抜毛症・リストカットについて
はじめまして、さーたこさん。カウンセラーの後藤です。よろしくお願いいたします。
お子さんが突然「学校に行かない」と言い出されたり、抜毛やリストカットをされるということは、さぞご心配のことでしょう。お察しいたします。
抜毛症の原因は精神的なストレスとされており、思春期から20代の男女に多いようですが、小学生にも見られます。
人間関係のストレスを感じたり、学業の不調を気に病んだり、精神的に不安を抱えていていることが、抜毛という行為を自然と行わせるようになるようです。
抜毛もリストカットも、極端に絶望的な精神状態の中で生じる「自傷行為」です。
また、抜毛によって毛が薄くなることやリストカットの傷跡が「恥ずかしい」などの不安を抱えることもあり、不安が不安を呼ぶという、負の連鎖に陥るとも考えられています。
「子供の自傷行為について」じっくり焦らず
お子さんの学校にスクールカウンセラーはいらっしゃいますか?いらっしゃるのであれば、まずはその方にご相談されることをお勧めします。
なぜなら、「自傷行為」は簡単に自分や周りの人達の力だけで治すのは困難な場合が多いうえ、それが辞められず慣習化、そして深刻化する要因は1つではなく、複合的に絡み合っている事が多いと言われているからです。
お子さんの状態によっては、カウンセリングだけで問題が改善されることもありますが、カウンセラーが、お子さんの深刻なストレスの根本原因を解消するには、医師による診察や投薬などが必要と判断した場合、カウンセラーから専門医を紹介されることもあります。
いずれにせよ、問題を解決するためには時間がかかると思われます。
まずは、自宅を居心地のいい場所に
お子さんはきっと、心の中に深い悩みを抱えておられるはずです。
さーたこさん、お子さんにどうぞ優しく接してあげてください。決して無理に学校や塾に行かせるようなことをしてはいけません。
もちろん、無理にカウンセリングに連れて行くこともNGです。まず、ご自宅を居心地の良い場所にしてあげましょう。
「自傷行為」については触れないで、お子さんをリラックスさせてあげて、安心させてあげましょう。
そしてお子さんがいつか、さーたこさんに辛い胸の内を話されたら、それを受け止めて、それに共感してあげてください。
さーたこさんから質問をするのではなく、お子さんが“話したい”と思われる時を待ちましょう。
決して焦らないで、お母さんであるさーたこさんが、お子さんの“寄りどころ”になってあげることが大切です。
カウンセラー後藤より(プロフィール詳細を見る)
不登校解決への近道を知るには
不登校解決への近道は、「子供に寄り添い、話を聞いてあげる事」です。
たったこれだけの事で効果はきちんと現れます。
あなたは「私はちゃんと子供の話を聞いている!」
と思うかもしれません。
でも本当に出来ていますか?
「子供の話を聞いてあげる、そして親子で一緒に答えを出す」
という方法で多くの親子が不登校の問題を解決している事例があります。
参考にして下さい。
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