不登校の原因。起立性調節障害による血圧低下の場合
起立性調節障害による不登校
このページの目次
- 起立性調節障害は理解されにくい
- 親ができる6つの対応法/何科で受診すれば?
- 中学生・高校生でも小児科で受診?
起立性調節障害は理解されにくい
起立性調節障害とは、脳や体全体に血流がうまくいかず、めまいや立ちくらみを起こしたり、体のだるさや動悸、食欲不振といった症状が出るものです。朝、特にひどく、午後や夕方になると調子が良くなるため、怠けているだけ、というふうにとられることが多い病です。
そのため、無理やり学校に行かせようとしてしまいがちなケースがよくあります。そうなると、子どもは辛さをわかってもらえない、無理をして学校で倒れてしまうなんてこともあり、子どもは学校を敬遠しがちになってしまうのです。
他の不登校と同じように、朝起きづらく、学校に行きづらいため、起立性調節障害によるものだと思われない場合もよくあります。
中には、実際朝礼などで頻繁に具合が悪くなったり倒れたりすることで、養護の先生が気づいてくれるケースもあります。
ただ、子供にそもそも朝起きる気がない場合は起立性調整障害とは関係無い場合があります。不登校の子供の昼夜逆転に関してはこちら
起立性調節障害の不登校の子供への親の対応法6つ
以下の対応と同時に、朝起きれない3つの原因と解決方法もお読みください。
1 生活リズムを整える&ストレスをためない
夜早めに就寝する、朝決まった時間に目を覚ます、など、生活のリズムが不規則にならないように注意します。
また、ストレスで悪化することが多くありますので、本人のストレス源を取り除いたり、話を聞いてあげたり、カウンセリングに行かせるなど、ストレスをためない工夫が必要です。
2 長時間立たせない
特に朝の時間は、朝礼や満員電車など、ただ立つという行為をさせないようにしましょう。また、特に暑い夏の体育などは無理に参加させない方がいい場合が多々あります。その際、見学をさせる際にもなるべく涼しい場所で楽な姿勢で座らせてあげるようにしましょう。
3 無理強いさせない
朝、学校に登校させようと先生や友だちに出迎えてもらうのは避けましょう。お子さんはさらにプレッシャーがかかり行きづらくなります。
4 塩分、水分をしっかり取らせる
起立性調節障害は、特に春から夏に悪化しやすくなります。この時期は脱水症状にもなりやすく、塩分も失われがち。そのため、意識して取らせるようにしてください。
5 脳に血流がいく工夫をする
寝るときに足もとを高くしたり、着圧式のソックスをはかせるなど、下半身より脳に血流がいくような工夫をしましょう。
6 小児科を受診
小児科など病院で、薬を処方してもらうと楽になることも多くあります。血圧をあげる薬がよく使われます。ただし、症状や体質によっても異なりますので、先生の指示に従いましょう。
対応法まとめ
重度で長期化した不登校のお子さんも、この起立性調節障害の治療をすることでぐっと良くなることがあるんです。一度はこの可能性がないのかを含め、病院でしっかりとみてもらうといいかもしれません。
その上で、診断書的なものを出してもらい、学校に配慮を求めると、スムーズに学校側が動いてくれることが多々あります。
それがきっかけで学校に行きやすくなることもあるんです。
中学生・高校生でも小児科で受診するの?
小児科というと小さな子供が主に受診していますので、待合室で周りは小さな子供が多くなっています。ですので、中学生や高校生のお子さんに小児科に行くというと抵抗があるかもしれません。
起立性調節障害は小児科が中心に治療
しかし、起立性調節障害は小児科を中心に治療がなされていて、知識や経験が豊富です。強く嫌がらない限りできるだけ小児科をおすすめします。また、小児科の方にも念のため受診しても良いか事前に確認しておきましょう。
「起立性調節障害ガイドライン」というものを日本小児心身医学会という社団法人が発表しています。そこに認定医という制度があり、全国に認定を受けた小児科がありますのでそこを探してみるのがいいかもしれません。病院の名前は記載していませんが、全国の認定医を見ることができます。⇒http://www.jisinsin.jp/ninteii.htm
小児科で受信できない場合
小児科で受診できない時は、起立性調節障害の疑いがあるなら総合内科へ、診断が出た後なら診断を出してくれた医師が教えてくれると思いますが循環器科や心療内科の場合が多いです。
不登校解決への近道を知るには
不登校解決への近道は、「子供に寄り添い、話を聞いてあげる事」です。
たったこれだけの事で効果はきちんと現れます。
あなたは「私はちゃんと子供の話を聞いている!」
と思うかもしれません。
でも本当に出来ていますか?
「子供の話を聞いてあげる、そして親子で一緒に答えを出す」
という方法で多くの親子が不登校の問題を解決している事例があります。
参考にして下さい。
[起立性調節障害を原因とする不登校対応6つ・何科で受診?]に関連する記事
- 学校でのいじめ・友人とのトラブルが原因の不登校への対応
- 先生と相性が悪い・合わない事が原因の不登校への対応
- アスペルガー症候群・自閉症が原因の不登校への2つの対応法
- ADHDなどが不登校の原因の場合の対応
- 学習障害からのやる気の欠如を原因とする不登校への対応
- 心因性嘔吐症が原因の不登校の子供への対応法
- 過敏性腸症候群が原因で不登校になった子供への対応法
- 夫婦仲の悪さが原因の不登校への対応
- 離婚が原因の場合の不登校への対応法
- 再婚した事が原因で不登校になった場合の対応法
- 家族との死別を原因とする不登校の子供への対応法
- 親の過保護が原因で不登校になった場合の対応法
- 放任主義が原因の不登校への対応法
- 親から離れない(分離不安)が原因の不登校への対応
- 非行が原因の不登校への対応法
- 過剰に人の目を気にする子の不登校の原因と対応法
●ページナビ
不登校にまつわる原因・対策・子供との接し方・学校との付き合い方・親として意識するべきことなど様々な視点で不登校について学びましょう。 |
不登校やひきこもりなど様々な問題に対して当サイトの複数のカウンセラーにメールで無料で質問・相談できます。メールアドレス記入不要です。 |