あるがままでOK!不登校・ひきこもりで悩む親子へ

あるがままでOK。不登校の親子へ

ひきこもりになる根本原因とはで自己評価の低さが根本的な原因だと述べました。

 

自己評価が低い子供は、他人から言われた些細な言葉に反応し、傷ついてしまいます。

 

傷ついてしまう自分が悪い?

それでは、傷ついてしまうのが悪いのでしょうか。いえ、そうではなくて、傷ついて終わってしまうことが、勿体無いのです。それは、そこから何かしら学ぶこと、もしくは、何かサインなどのことがあります。

 

大切なことは傷ついて、自分を痛めつけたりするのではなく、学ぶことです。全ての出来事は、そのために起こると言っても、言い過ぎではありません。今は分からないこともあるでしょう。

 

それでも、何年という月日が過ぎて、ふと振り返ると、意味がわかる日がきます。

 

出来事は、起こる前にはその意味は分からなくても、起こった後にまるで車のバックミラーを見るかのように見てみると辻褄があっているものです。

 

マイナス評価をプラス評価に変えるには?

それでは、どうすればマイナス評価を、プラスマイナスゼロにすることができるのでしょうか。

 

それは、まず自覚をすることから始まります。傷ついたとき、ちょっと一呼吸おいて、一体自分は今、何に傷ついたのだろうかっと考えてみてほしいのです。

 

それは、本当に傷つく必要があることでしたか?何か学ぶことで、十分なのではないですか?傷つく言葉とは、反対の言葉を、あなたに言ってくれる人はいませんでしたか?

 

相手のせいなのではありません。

 

自己評価の低さを改善した先には

そして、自分への自己評価の低さを改善した先に、「ありのままの自分で愛されるんだ」と自分を捉えていくことができます。

 

より自分のことも、そして周りの人のことも、深く愛していけるといいですよね。

 

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あなたもOK私もOK

カウンセリングの中で出てくる用語として、「あなたもOK 私もOK」というものがあります。

 

これは理想的な状態とされていて、自分のことも、相手のことも同じように価値がある存在として、大切に扱うことができます。

 

これ以外には

  • 「あなたOK 私notOK」
  • 「あなたnotOK 私OK」
  • 「あなたnotOK 私notOK」

というものがあります。

 

「あなたOK 私notOK」

これは、自分と相手を比較してして、自分のできないことなどに目がいき、常に自分をディスカウントする傾向が強くでます。

 

「あなたnotOK 私OK」

自分が被害者のように感じたり、相手や周りが悪い(のせい)と思ったりして、腹をたてたり、相手に攻撃的になったりします。心の中では、人との間に、分離感や寂しさを感じていることがあります。

 

「あなたnotOK 私notOK」

相手にも自分にも、否定的にとらえてしまい、絶望感が強くなったり、不信感を募らせていったりします。つまり、「あなたもOK 私もOK」以外は、常に、あなたの心を苦しめたり、何か問題が発生したりするのです。

 

よく何でも文句をつけたがる人がいますよね。そういう人は、「あなたnotOK 私OK」だったり、どんなに結果を出していても、自分に自信をもてなかったりする人は「あなたOK 私notOK」だったりするわけです。

 

幼少期の「あるがままでOK」が大事

子供の話の聞き方編でお伝えした内容に関わってくるのですが、

 

  • 私の気持ちなんて、どうでもいいんだ
  • 私の考えなんて、重要じゃないんだ
  • 私のことを、大事にしてくれないんだ

 

というメッセージが蓄積されていくと、「親OK 私notOK」になっていき、子供は、自分への自己肯定感がもてなくなってしまいます。

 

大人になってから、意識的に変えることはある程度はできますが、幼少期の頃の、「あるがままでOK」というメッセージをもらえなかった傷は大人になって残ります。

 

条件付ではなく、「あるがままでOK」というのが大事なのです。

 

条件付き愛情ではなかったはず

どうしても、躾が始まると、できたら褒めてあげる、できないと叱るというのが常になります。

 

そうすると子供の心には、「~ができたら、愛してもらえる」という、「条件付愛情」として理解されていきます。

 

本当は、そうではなかったはずです。生まれてきてくれただけで、嬉しかったはずです。

 

条件付愛情は、自由にのびのびと育つことを阻害し、いつも誰かの顔色や、誰かの評価に敏感に、時には怯えながら、生活をしていくことになります。そして、何度かチャレンジして、失敗すると心が折れてしまう大人に成長してしまいます。

 

もしそれが、「あるがままでOK」というのがあれば、何かに失敗しても、それは自分の中にある1つの失敗であって、全人格の否定とは思わず、また失敗から立ち直ってチャレンジしていけます。

 

このあるがままでOKが大事だというのは「ひきこもりの解決と社会復帰」の方でも述べています。

 

失敗から立ち直る強さ

エジソンは、電球を発明する時、1万回失敗したそうです。

 

そ時の有名なインタビューとして、インタビュアーに「一万回も失敗したそうですが、苦労しましたね」と言われたときエジソンは「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」と答えたそうです。

 

なかなか、言えないセリフですよね。

 

そもそも、一万回失敗していく中で、続けられるのかと思ってしまうくらいで、これが言えるのは自己肯定感が強くあるからこそ、できることなんだと思います。

 

まずは、今の自分を、あるがままでOKと思える状態にするところから始めていきましょう。今できていることから、リストアップして、そしてそんなできる自分を褒めてあげましょう。

 

リストアップができないときは、周りの人に聞いてみると、意外な発見がありますのでお奨めします。

 

嫌いな自分、だめな自分を好きになる

そして次に、嫌いだなとか、だめだなぁと思う自分をリストアップして考えてみてほしいんです。

 

自分の大事な友人が、同じようなものを持っていたら自分は嫌いになるかどうか。きっと、嫌いにならないと思うんです。そんな風にご自分のことも扱ってあげてください。

 

いろんな自分を、まずは好きになってあげましょう。そうすると、自然に、子供や周りの人のことも、あるがままで見て、あるがままでOKの「あなたもOK 私もOK」の関係が築いていくことができます。

 

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