悩む子供に対しての期待と信頼の違い
今回も、あまり誰かに教えてもらうことはないことをお話していきたいと思います。
子供に「期待する」と「信頼する」
一見、似ているようで全く異なるものなのですが、あまりその違いを意識することは普通に生活をしているとないかと思います。
もしかしたら、いろいろと悩んで手にとった本だったり、子育て本などで読んだことがあるかもしれません。積極的に何か情報を探さないと、おそらく知ることや考えることはないものです。
無意識に行ってしまう”期待”
通常、私達は意識せずにやってしまうのが、"期待"になります。子供に対してだけでなく、人間関係全般において言えます。
好きになればなるほど誰かを教えていたりして、大事に思えば思うほど期待が膨らんでいきます。
「こうなってほしい」「こうあるべき」など、相手とあなたの心の距離が近くなるほど、その距離の近さに比例してより強く現れてきます。
よく似ているものに、心配も同じですよね。
期待と心配は誰が中心か?
でも、少しだけ立ち止まって考えてみてほしいのです。
"期待"や"心配"の心で相手に接しているとき、それは本当に相手を愛しているといえるでしょうか?
大切に思うからこそ、生まれる気持ちです。だから誤解されやすいのですが、期待や心配は相手のことより、自分の中の気持ちや価値観の方が強くなってはいませんか?
あなたが思う正しいことは、相手にとっても同じとは限りません。なりたい姿も違うかもしれません。本当に相手を見ているとは、言えないですよね。
相手に伝わらない
相手は自分のことより、あなた自身の考えや価値観を大事にしていると見えて、自分のことを本当に大切に思っているとは思えないと感じてしまいます。
本当に相手を見た上で、対等に相手とあなたの想いを話して伝えることはいいと思います。しかし、その時でも相手には自由に選べる権利があることを忘れてはいけません。
子供を信頼するとは?
一方、信頼とは何か。信頼とは、すごく難しいものです。
相手を信じて、見守り続けることです。
あなたは期待や心配のときとは違って、何かを相手に委ねる必要があるでしょう。
それが何かはその時のよって違いますが会社の部下であれば、こうなった方がいいんだよと考えを押し付けるのではなく、どういう風に成長していきたいかの考えを委ねることかもしれません。
子供であれば、自分で部屋を出る、外に出るタイミングを委ねることかもしれません。もちろん、全てを丸ごと相手に投げてしまってもいけません。自分にできることをできる限りするべきです。
しかし、決してあなたの意見を子供に気が済むまで伝えることではありません。
子供の何を信頼するのか?
何を信頼すればよいのか、それは相手が持っている可能性や、秘められた力を見続けるのです。
本来、人は自分のことを自分で決めて、そして自分の持っている潜在的能力や自分らしさを発揮していきたいという傾向を生まれながらにもっていると言われています。
その相手が本来持っている潜在能力を見つけて、そしてその成長を促す存在になるというのはいかがでしょうか。
期待や心配は自分に向ける
そして、期待や心配、そのエネルギーを、あなた自身に向けてみてはいかがですか?本当になりたい自分自身の姿が見えてくるかもしれません。
逆にこうあるべきなど、あなたの心を縛っているものから、あなたが自由になれるチャンスかもしれません。
期待や心配は、あなたが自分自身に対して思っていることが、湧き上がってきている証拠なのです。自分の気持ちにフォーカスしながら、自分への理解を深めるチャンスにしてください。
さて、このカテゴリでは、話の聞き方から話し方、接し方について紹介してきました。何か一つでもあなたにとって「新しい気づき」があれば幸いです。少しづつ出来るところから実践してみてください。「子供との接し方」カテゴリトップへ
不登校解決への近道を知るには
不登校解決への近道は、「子供に寄り添い、話を聞いてあげる事」です。
たったこれだけの事で効果はきちんと現れます。
あなたは「私はちゃんと子供の話を聞いている!」
と思うかもしれません。
でも本当に出来ていますか?
「子供の話を聞いてあげる、そして親子で一緒に答えを出す」
という方法で多くの親子が不登校の問題を解決している事例があります。
参考にして下さい。
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