登校刺激なくして不登校解消はありえない?
登校刺激とは?
登校刺激とは「早く学校へ行きなさい!」と叱ることや少しでもいいからいってみない?」と少し触れること、「お願いだから学校へ行ってくれない?」なども含まれます。また、「明日は遠足だね」「もうすぐテストだね」と学校行事まどについて触れることも含まれます。
そして注意してほしいのは、「親の悲しい表情やため息やしぐさ」なども子供にとって登校刺激となりますので、あなたが意図しないうちに子供にいろいろな影響を与える可能性があるということです。
登校刺激は必要?不必要?
登校刺激に関しては、カウンセラーによっては「必要ない、登校刺激は逆効果だ」という人もいます。
登校刺激を国全体で控えていました
70年代~80年代にかけては、不登校は特定の家庭でのみ起こる問題だとして、積極的に登校を促し学校に来させる登校刺激型の教育がなされていました。
80年代90年代初頭に校内暴力やいじめ社会問題化し、92年の文科省の登校拒否調査研究協力者会議にて登校刺激を控える受容的な方針に切り替えられました。
しかし、不登校者数の推移を見てみると、平成4年の中学生の不登校人数約6万人に対し、平成12年には約10万人まで増えてしまったという過去もあります。
(内閣府:子供若者白書:生育環境・学校に関わる諸問題 URL:http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/b1_03_01.html)
登校刺激は不必要だとは言えないはず。
このような事実もあり、登校刺激というのはまったく不必要とは言えず、登校刺激は子供の不登校やひきこもりを解消するためには必要で有るといえます。
必要ではありますが、「刺激を与えるタイミング」や「どの程度の強さの刺激か」時と場合を見極めなくてはなりません。登校刺激を与えるべきか与えないべきか難しい判断が迫られるのです。
登校刺激にはリスクがあります。
登校刺激にリスクはつきものです。
使い方を間違えれば症状が悪化する可能性がありますが適切に使用すれば、症状が改善に向かいます。
人間には自然治癒力があり、病気になってっも自然と直る場合があります。不登校や引きこもりも自然と直る可能性ももちろんあります。しかし、不登校が長期化すれば20代、30代となり社会的な引きこもり、ニートになってしまう可能性があります。
ですので、登校刺激を適切に使用する方法を学ばなくてはなりません。登校刺激を学び、正しい方法で使用することは子供を不登校や引こもりから救い出し充実した人生を歩ませるために必要なのです。
自分だけで判断しないように
上で書いたように「登校刺激」はしてはいけないと言うカウンセラーもいるほどデリケートなものです。あなた一人で判断せず、必ず専門家に相談したり、サポートを受けながら行ってください。
登校刺激の与え方の3つのコツ
少しずつ提示する
子供にいきなり「明日は学校に行くのか?いかないのか?」という大きな問題を突きつけると不登校の子供は混乱し心を閉ざしてしまいます。
そうではなく、学校の桜が咲いたよ。など不登校の問題に直接かかわらないような内容を伝えていきましょう。それに慣れたら、学校行事の事やテストの事など少しずつ直接的な内容に変えて生きましょう。
そのようにして、子供の反応を見ながら刺激を与えることによって子供を追い詰めたり、混乱させたりすることもありません。
反応が悪ければ引く
登校刺激を与えたとき、子供の反応をしっかり見極めましょう。
「学校の行事があるよ」
と伝えたとき、「そうなんだ」「いくかどうか分からない」という反応があれば無理しなくてもいいけど一応予定を学校に伝えるね。としておいてもいいですが、暗い顔になったり、何も言わずその場から離れてしまったらもうその事は口にせず、その話は終わりであることを子供に伝えましょう。
後で効果を確かめる
登校刺激となるような出来事があったとき、その後子供がどのようなったか確認する必要があります。
以前と変わらない、普通どおりであれば成功ですが、家で不機嫌になり、物に当たったり、親に八つ当たりしたりすればまだその刺激は強すぎたことになります。その場合、数日から一種間ほど様子を見ましょう。ただし、何ヶ月もそのままにしておいてはいけません。
以上の3つのポイントを踏まえ、子供を追い詰めたりしないように慎重に行ってください。
不登校解決への近道を知るには
不登校解決への近道は、「子供に寄り添い、話を聞いてあげる事」です。
たったこれだけの事で効果はきちんと現れます。
あなたは「私はちゃんと子供の話を聞いている!」
と思うかもしれません。
でも本当に出来ていますか?
「子供の話を聞いてあげる、そして親子で一緒に答えを出す」
という方法で多くの親子が不登校の問題を解決している事例があります。
参考にして下さい。
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