高校進学するも入学式で揶揄われ不登校に

高校進学,不登校

相談者の状況

【お名前】: R 
【子供の年齢】:15歳 現在高校1年 女子

 

【不登校の期間】:中学1年の三学期からです

 

不登校の状況

病気になって一週間ほどやすんだのをきっかけに行けなくなり、何度か登校したりもしましたが、その後はまた行けなくなるというのを繰り返し、中3になってからは、行けないことの方が多くなりました。

 

気持ち的にはすごく穏やかに明るくなり、高校進学も自分で決め、放課後学校に行き、勉強も教えてもらいに行き、頑張っていました。高校で変われる事を期待していました。私たちもそんな娘を見て期待していました。

 

【家族構成(同居、別居含む)】:両親、兄二人、祖母

 

【ご両親の職業】:父親は自営業、私(母)はパート

 

ご相談内容

4月から自分で決めた私立高校に入学しましたが、入学式の日に初対面のクラスの女の子におでぶちゃんとか私あなたみたいになりたくないとかいきなり言われた事がきっかけでそれ以降学校に行けません。

 

担任の先生と話して、とても信頼出来る先生だったので、頑張ってみるって言ってたんですが、朝になり身支度をしていると不安と怖さでどうしても行けなくなってしまいます。

 

先生とここで縁を切ってしまうのは嫌だと言っているのでなんとかならないものかと悩んでいます。校長先生や学年主任の先生も親身になって下さり、焦らなくていいよ。とは言ってくれてはいるのですが、高校なので心配です。

 

本人は、先生と話した時は凄く前向きになるんですが、その気持ちが長続きせず、「不安の方が強くなってしまう」と言います。どうか良いアドバイスをお願い致します。

「入学式で揶揄われ不登校に」へのカウンセラーからの返答

カウンセラー日比野

ご相談頂き、ありがとうございます。質問にお答えさせていただく、日比野と申します。

現代の学生は、LINEやSNSなどといったデジタルのコミュニケーションを多様するあまり、ストレスを抱えている子がとても多いです。その自分の苛立ちを、言い返せない子に八つ当たりしたりして、ストレスを解消しようとする子もいます。

 

しかしその苛立ちの原因も、またその子らの親の影響だったりするので、本人も解消出来ない何かを感じていたかもしれません。とはいえ、悪気があってしたものでなくても、決して許されることではありません。

 

高校進学もご自身で決め、放課後学校に行き、勉強も教えてもらいに行くという努力を積み重ね、「さてこれから私は変わるんだ!」という強い意志で、動こうとしたその矢先ですからね。不安になってしまうのも無理はありません。

 

ただ、先生方が大変協力してくださっていて、学校に信頼できる協力者がいる事は素晴らしい事で、それは彼女の優しさからくる人望でしょう。まずは、親身になんとかしてあげたいと思って下さる先生方や、親の期待に応えたいというプレッシャーから、解放してあげることが大切です。

 

一時的には前向きになるとの事ですので、行けそうなのに、また不安で行けなくなってしまうという不安が募ると、自分に自信をなくしてしまう場合もあります。これは、ご本人だけでなく、心配していると親御さんや先生も、非常に忍耐が必要です。

 

ただし、我慢という忍耐ではなく、目の前の不安にフォーカスして、今を何とかしたいという思いから、少しずつでも前に進んでいるという明るい未来を意識する事が大切です。また、お話を聞く限りですが、お子さんには過去のリスクを優先して考えてしまう傾向があるかもしれません。

 

ですが、石橋を叩いて渡るという言葉のように、慎重に進める事が、自分が生きていく上での心地よいペースだったりする事もあるのです。大人になった時、その冷静かつ慎重な判断力が、大きな強みにもなります。

 

親として、お子さんにこうなって欲しいという強い気持ちも、私も父親なので良く分かりますが、まずはお子さんの個性や特性を、過去を振り返って見て、どんな傾向があったのかを一緒に考えてみて下さい。

 

「私はこういう考えだけど、小さい頃からこの子はこういう考え方をするんだね」と、家族でお子様の個性と向き合い、ご本人に良さを気付かせてあげて下さい。自分を理解し、自信を取り戻す事で、学校に復帰できる日もそう遠くありません。もし、お子さんの個性をもっと詳しく知りたい時は、一度ご相談くださいね。

 

 

後藤

はじめまして、Rさん。カウンセラーの後藤です。よろしくお願いいたします。

 

Rさんはお嬢さんのことで悩んでおられるのですね。Rさんのお気持ち、とてもよく解ります。さぞご心配のことでしょう。

 

お嬢さんは中学校を休みがちにもかかわらず、自分で選んだ高校に入学されたのですね。えらいですね。でもその高校の入学式でからかわれたのがきっかけで、登校できない状態でおられるのですね。

 

思春期に、しかも入学式当日にクラスメートからそのようにからかわれるということは、本人にとってとてもショックで辛いことだと思います。

 

ところでRさんは今お嬢さんに、どのようになって欲しいとお考えですか?お嬢さんの幸せのためのその希望を叶えるためにはまず、おかあさんであるRさんが、焦らず、ゆったりとした気持ちでお嬢さんに接してあげてください。

 

そしてお嬢さんに寄り添い、お嬢さんの辛い気持ちに共感してあげてください。おかあさんであるRさんが、お嬢さんの“寄りどころ”になってあげることこそが、今のお嬢さんにとって必要です。

 

お嬢さんは中学校時代に病気で一週間ほど学校を休まれたことから不登校が始まったということですが、その病気は完治されていますか?身体的な悩みが原因で不登校になる場合があります。

 

そうだとしたら、その病気を治さなくてはなりませんし、もしも治らない病気ならば、それなりの精神的ケアが必要です。

 

あるいはそのころからポッチャリ体型を気にするようになられたのでしょうか?そうだとしたら、ポッチャリはとても魅力的だと思えるようになればいいですね。

 

それから高校に入学されてから一度「おでぶちゃん」とからかわれたということですが、その後何度もそのようなことがあったのでしょうか?ある女子生徒が、一度だけ男子生徒にからかわれたのを機に、教室に入ることすら恐怖に感じて不登校になった例があります。

 

彼女は誰かがひそひそ話しているのを見るたびに、自分の悪口を言われているように思えてならなかったのです。つまり、彼女の“思い込み”が不登校の原因だったということです。

 

問題解決のために不登校の理由を知ることは場合によっては重要です。しかし、理由などどうでもよいこともあります。ですから、それをお嬢さんから無理に聞き出そうとすることは決してしないでください。

 

お嬢さんが自ら話せる時を待ちましょう。もしかしたら、いつまで経っても話してくださらないかも知れませんが。ちなみに我が息子の場合ですが、はっきりと話してくれたことはありません。

 

繰り返し申しますが、まずおかあさんであるRさんが、お嬢さんの“寄りどころ“になってあげてください。Rさんがお嬢さんに話すのではなく、お嬢さんがRさんに話されることを聞いてあげてください。

 

そして共感してあげてください。急がず、決して焦らず、お嬢さんにとって、いつも笑顔の優しいおかあさんでいてあげてください。 後藤

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