不登校でもIT塾やネット自宅学習で出席扱いに。高校生も

インターネット学習塾で出席日数扱い!?

自宅学習出席扱い

不登校で学校へ行けなくても自宅学習で出席日数にカウントしてくれる制度をご存知でしょうか?これは平成17年に文部科学省から各自治体に通知された制度で、不登校による学習面の遅れを少しでも減らそうという目的で始まりました。

 

小学生から高校生まで

この制度が適用される範囲は小学校・中学校・高校です。特に高校生にとっては出席日数が足りないと進級や卒業に影響するので、ぜひ試してほしいと思います。では、目がくらくらすると思いますが、一度、その文部科学省の出した通知をリンク先で見てみて下さい。

 

引用:不登校児童生徒が自宅においてIT等を活用した学習活動を行うとき,当該児童生徒が在籍する学校の長は,下記の要件を満たすとともに,その学習活動が学校への復帰に向けての取組であることを前提とし,かつ,不登校児童生徒の自立を助けるうえで有効・適切であると判断する場合に,指導要録上出席扱いとすること及びその成果を評価に反映することができる。(引用:文部科学省HP

 

・・・何度読んでも分かりにくくて、あいまいな文章ですよね。わざと分かりにくく曖昧にしている感じすら覚えます。要はネット上の学習塾やその他の通信教育を出席扱いにしてもいいよという通知です。でもなんだか出席扱いにするには色々なハードルがありそうですね。

 

ちなみに署名の欄に「初等中等教育局長」という肩書がありますが、日本では初等教育(小学校6年間)、前期中等教育(中学3年間)、後期中等教育(高校3年間)という位置づけですので高校生の方も安心してください。

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要点:どうすれば自宅学習が出席日数扱いになるのか?

では、文部科学省の通知にある「2.出席扱いの要件について」を出来るだけ分かりやすく整理してまとめてみます。

 

自宅学習を出席扱いにするための5つの条件

  • 親と学校とでしっかりコミュニケーションが図られているか
  • 定期的に対面での指導も続ける事(家庭教師のような)
  • 民間業者の場合は、ただ勉強を教えるのではなく、不登校という事に理解のある業者であること
  • その対面指導している人は、在籍している学校の校長と連絡をとって状況を知らせる必要がある
  • 学習活動については計画を立ててそれを学校側に知らせる事

 

注意点

「IT等の自宅学習とは、インターネット、メール、FAXなどを使って自宅で学習する事を指す」「ネットを使う場合は個人情報の取扱いに注意すること」「対面指導をする家庭教師が不登校の子供専門でない場合は事前に研修を受けなければならない」

 

他の点については学校側がしなければならないことなので省きました。

 

「インターネット塾だけ」ではだめ

ここで、まず注意して欲しいのが「インターネット塾だけ」ではだめだという点ですね。例えば、家庭教師を週1回で受けてそれ以外はインターネットでの学習というような流れです。いくつかのブログやHPでネット塾だけで出席扱いにできると書いてあって、この部分を誤解しておられる方がいるので注意です。

 

ただの家庭教師でもだめ

一般の家庭教師に来てもらって出席にするためには、その方に事前研修を受けてもらわなければなりませんし、子どもの学力や希望に合わせた学習計画も作成しなければなりません。また、その後も定期的に学校側と連絡を取って子供の学習状況を報告しなければなりません。家庭教師でなくても塾が出張して指導してくれる所もあります。

 

あとは校長の許可

最終的に出席扱いにするかどうかは、子どもが在籍している校長に委ねられます。これに関しては、その学校の校長先生次第なのです。

 

家庭教師やカウンセラーを味方に

理解を得られない場合は不登校専門の家庭教師や塾、カウンセラーに同席してもらって交渉してください。専門家なら過去の事例やその地域での他の学校の対応についても知っていますので心強い味方になってくれるはずです。

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不登校専門の塾や家庭教師

最近では、不登校を専門にしたコースを開設したり、塾から出張して指導を行っているところもあります。ただ、新たに不登校コースを作っただけで実際に来る講師は一般の人だったり、学生のアルバイトだったりすることもあります。塾や家庭教師を選ぶ際にはコース名やプラン名に惑わされずに、どんな人が実際に来てくれるのか事前に把握しておきましょう。

 

料金は高額になりがち

塾や家庭教師で特に不登校向けのプランになるとやはり高額になってしまうケースがほとんどです。さらに、学習計画を作ってもらったり、学校との連絡もお願いすることになるのでオプション料金の設定もあるかもしれません。ですので、料金が気になるなら、ネット塾+カウンセラーという組み合わせがおすすめです。家庭教師をお願いできるカウンセラーさえ探せれば塾や家庭教師をを使うよりかは経済的に負担も少ないはずです。

 

カウンセラー+ネット塾

会社として塾や家庭教師をやっているところより、個人のカウンセラーとインターネットの塾を合わせてみるのはいかがでしょうか、カウンセラーはそれぞれの料金がありますが、ネット塾は定額ですし、思ったよりも料金の負担は少ないです。

 

例えば、リクルートが運営している「スタディサプリ」というサイトは月額980円で使えます。これならカウンセラーに家庭教師をお願いしても会社として運営しているところよりかは負担は減らせます。

 

スタディサプリ

 

インターネットの自宅学習で出席扱いまとめ

以上のように、小学生から高校生まで、手続きを踏めば自宅で勉強していても出席日数扱いにできるというルールがあるという事が分かったと思います。お子さんに、今の中学や高校には行けないけど高校受験、大学受験がしたいという意思があれば活用してみてはいかがでしょうか。

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