不登校・引きこもり。克服期の注意点は?
徒然草から学ぶ克服期の注意点
徒然草の「高名の木登り」を、聞いたことはあるでしょうか?
木登りが上手いことで有名になった男が、
高い木に弟子を登らせて剪定作業をさせていたときのこと。
この男は弟子が非常に危険なところにいる間は、何も注意しなかったのに、
弟子が木から降りてくるとき、
しかも、軒先の高さまで来たときになってやっと
「気をつけて降りろ。怪我をするなよ」と声をかけたのである。
「どうしてそんなことを言うのか。
こんなに低いところなら、飛び降りても大丈夫だろうに」と尋ねた。
すると、
「よく聞いてくれました。弟子も目 がまわるほど高いところや、
枝が危険なところでは、自分で自分のことを心配しますから、わたしは何も言いません。
怪我をよくするのは、簡単なところに来た ときなのです」
と答えた。というお話です。
これは徒然草からの引用ですが、
今また読み返してみると、いろいろと気付きを得ることも多いかと思いますので、
興味があれば、是非、お手にとっていただけばと思います。
克服し始めた頃が一番危険
話を元に戻すと、克服し始めた頃、
その頃が、また一番危険な時期であるということです。
- 少し、前より部屋から出てきて、話をしてくれるようになった。
- 学校行事に行く気になってくれた。
- 少しずつ学校に通うようになってくれた。
そんなとき、ついつい、そのままうまくいくんじゃないかとか、
もっと早くとか、今までは抑えていた気持ちが、とても出やすいときです。
そして、そんな親を見て、子どもは
「あぁ、やっぱり、今までのは演技だったんだ」と思い、
また再び、心を閉ざしてしまうのです。
回復のときだからこそ、親は、子どもより一歩引いて、
いつでも疲れたら、無理せず帰っておいでと言ってあげられる環境を
用意してあげてください。
また不登校になってしまうのが心配?
例え、今回の登校が、また不登校になってしまったとしても、
それは、子どもの中で、次へのチャレンジの気持ちを育ててくれます。
何度でも、チャレンジしようという気持ちが育まれることのほうが、
今すぐ不登校が直ることよりも、大切なことです。
心配しすぎて、
子どもがやる気になっているのに、親がブレーキをかけすぎるのも問題ですので、
それも、ご注意ください。
「無理しなくて良いよ」
「よくがんばってるね」
などの言葉をかけてあげるくらいで、
放っておくのではなく、見守ってあげてください。
「どうだったの?」
詮索に聞こえてしまいそうな言葉で聞くのではなく、
家に帰ってきたときの表情や雰囲気から、
「大変だった?」という言葉がけや
ただ、一緒にいるという時間を作り、その時間の中で、自然と子どもの口から
ぽつり、ぽつりっと語ってくれる、
そんな時間を、家の中で創りだしてあげてください。
不登校解決への近道を知るには
不登校解決への近道は、「子供に寄り添い、話を聞いてあげる事」です。
たったこれだけの事で効果はきちんと現れます。
あなたは「私はちゃんと子供の話を聞いている!」
と思うかもしれません。
でも本当に出来ていますか?
「子供の話を聞いてあげる、そして親子で一緒に答えを出す」
という方法で多くの親子が不登校の問題を解決している事例があります。
参考にして下さい。
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