勉強の意味や目標が分からなくなり不登校に
高校三年生の娘さんが目標や勉強の意味が分からなくなってしまったと言って不登校になったいう親御さんからの相談が届きました。
高校三年生の娘さんに関する相談内容
高校3年です。4月の終わりから不登校です、5月は1回、6月は2回学校に行けました。
目標があったのですが、それが違うように思ったらしくそうしたら、何のために勉強するのかわからなくなったと言っています。
それだけが原因ではないかもしれませんが…友達との仲も悪くありません、私との会話も普通です。
人の事を先に考えてしまう子で、悩み事があり私に話せなくても友達に話せば少しは楽になるのでは?と言うとその子も悩みがあるのに、私の悩みを言ったら迷惑がかかるから言えないと…
ずっと1人で抱え込んで、悩んでいるのです、私にもなかなか本心を話してくれません。
どうにかして、心を開いてくれたらいいなと思いながら毎日過ごしています、最近少しづつ話をしてくれるようにはなったのですが、まだまだ本心は話してくれそうにないです。
夜は学校に行くと言うのですが、朝になると行けないといいます。8時頃に起きてくると、元気に過ごしてます。日中は学校の話はせず、普通の会話をして過ごしています。
ただ、担任の先生からは中間考査も受けておらず、期末考査も受けれるかわからないため、このままでは成績がつけられないと言われました。
でも、子供を焦らせて学校に行かせたくはないのです、行けたとしても、また同じ繰り返しになるだけだから…
ただこのまま何もせず見守るだけでいいのですか?どういう風にしていけば、いいのですか?
相談者
お名前 :ニシさん
子供の学年:高校三年生 女子
不登校の期間 :~6か月
「高校三年生の娘さんの不登校」への返答
ニシさん。ご相談ありがとうございます。子どもの不登校に悩むママ支援カウンセラーの田中シズミです。
娘さんの現在の状況を拝見いたしました。
高校3年生という進路を考える時期であることからも、お母さんも娘さん自身も将来についてとても不安の大きい日々をお過ごしかと推測いたします。
娘さんはいま、自分の目標を見失っているようですね。
「学校に行く」という目標でなく、娘さんが自分の目標を見出すことができるようにお母さんはサポートしてあげてください。
娘さんの好きなことを見つける!に焦点をあててみてください。
人生経験豊富なお母さんが進路選択の選択肢をたくさん用意されるのも一つです。ベストなのは娘さんと一緒に探すことです。
そのときにお母さんだけの考えを押し付けないで、必ず娘さんが考えられるように配慮してください。いろいろな体験に出かけられるのも良いですね。
「~しないと~できなくなる」を肯定的に言う
高校3年ということから学校の試験のことや成績、卒業、進学などのことにも心配事が広がりますね。
親としては「今~をしないと・・・」→「~できなくなる」と考えてしまいがちですが、
そのことを娘さんに伝えると娘さんの不安をあおってしまいます。
- 「いま学校に行かないと試験受けられないよ!」
- 「いま学校に行かないと卒業できないよ!」
- 「高校卒業しないと、中卒でいいの?将来どうするの?」
これらはNGワードですね。(いけないと思いつつ、私もかつては子どもに口にしていました・・・その結果子どもは余計に心を閉ざしてしまいました。親には忍耐が必要です。)
見方を変えて、「今~をすると・・・」→「~なことができるよ」と肯定的な表現に変えて伝えてあげてください。たくさんの選択肢を提供してあげてください。
大切なのは目標を見つける事
大切なのは「学校に行けるようになる」ことではなく、「目標をみつけること」だと思います。
目標がみつかればおのずと自分のいま取るべき行動がわかってきます。
学業についてはお子さんが「学びたい」と感じた時に取り戻すことはできると思います。十代のお子さんの集中力とパワーは素晴らしいです。
いま、お母さんがお子さんを焦らせたくないと思われている気持ちを大切にしてください。
人生のほんの一瞬の今だけの出来事を見るのでなく、長い目で見てサポートされるニシさんのお考えは素晴らしいです。
ただ何もせず見守るのではなく、お母さんが娘さんに人生の進む道をいろいろ見せてあげる。選ぶのは娘さん自身です。
どの道も志さえあれば時間は違うでしょうが同じ目標にたどり着くことは可能だと思います。
親子共に笑って苦労を振り返られる日がくることを願っています。
子どもの不登校に悩むママ支援カウンセラー田中 シズミ(プロフィール詳細を見る)
はじめまして、ニシさん。カウンセラーの後藤です。よろしくお願いいたします。
お嬢さんのこと、さぞかしご心配のことでしょう。お察しいたします。
私も息子が中学生の頃「どうしたらちゃんと学校に行ってくれるのか」と随分悩みました。ですからニシさんのお気持ちはとてもよく解ります。
人は誰でも自分の嫌なところや、恥ずかしいことは話したくないものです。しかし、自分のお母さんには、甘えたいはずです。
お嬢さんは、本当はお友達よりも、お母さんに本心を聞いてほしいと思っておられるに違いありません。
しかし人に迷惑をかけることが嫌いで、優しい気持ちの持ち主のお嬢さんは、お母さんにも心配をかけたくないと思っておられるのではないでしょうか?
今のお嬢さんにとってきっと、“家“が最も落ち着くことのできる場所なのでしょう。
娘さんの「今」の不登校をどう捉えるか
ニシさんはテストや成績のことを担任の先生に言われて気になっておられるようですが、今はお嬢さんをゆっくりと休ませてあげてください。
お嬢さんにとってのこれからの人生の何十年間の中のほんの僅かな”今“という時間は、お嬢さんにとって必要な時間であって、その時間に”学校に行けない“というのも、お嬢さんにとって必要なことなのです。
ですからニシさんが、「焦らせて学校に行かせたくない」という思いは正しいことですし、とても大切なことです。
ニシさんが、お嬢さんに今してあげなければならないことは、お嬢さんに寄り添ってあげることです。いつも笑顔で、いつもどおりの優しいお母さんでいてあげてください。
そしてお嬢さんが、辛い胸の内を話された時は、その辛さに共感してあげてください。そうすることできっと、お嬢さんの本心が見えてくるはずです。
もし、留年してしまっても
それでもしも仮に、お嬢さんが留年をされたとしても、それはお嬢さんにとって必要な時間だと受け止めてあげてください。
今や留年は、珍しいことではありませし、決して恥ずかしいことでもありません。
留年の理由は、家庭の事情や留学、あるいは病気だったりと様々ですが、たくさんの人が留年を経験しています。そのことでお嬢さんが将来的に不利になるようなことは決してないので、心配はいりません。
「何のために勉強するのか解らなくなった」とお嬢さんが言われたということは、とてもよいことです。
きっとお嬢さんは、将来のことを真剣に考えるようになられたのでしょう。これからはお嬢さんの将来の夢や、なりたい職業などについてお二人で話されることをお勧めします。
そしてその夢を叶えるためには、どのような勉強をしたらよいのか、またそのためには、どの大学のどの学部に行ったらよいのか、それとも専門学校に進むべきなのか等を、お嬢さんが落ち着いておられて、明るい雰囲気でおられる時に、話題にされてみてはいかがでしょうか?
カウンセラー後藤より(プロフィール詳細を見る)
不登校解決への近道を知るには
不登校解決への近道は、「子供に寄り添い、話を聞いてあげる事」です。
たったこれだけの事で効果はきちんと現れます。
あなたは「私はちゃんと子供の話を聞いている!」
と思うかもしれません。
でも本当に出来ていますか?
「子供の話を聞いてあげる、そして親子で一緒に答えを出す」
という方法で多くの親子が不登校の問題を解決している事例があります。
参考にして下さい。
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